塚本内科消化器科における季節性インフルエンザ患者さま来院数
最終更新：２０１４年５月３１日（土曜日）
８：２０１３〜２０１４年シーズン

宮城県は、インフルエンザ注意報（1/13発令）を、警報（2/20発令）に変更した。
例年より約一ヶ月遅く、２０１４年１月１１日、例の如く季節型A型で初来院１名。　遅れて２０１４年１月３０日に、季節型B型も初来院１名があったが、やはり１月は季節型A型が優位。　季節型B型は２月になってふえてきたが、２月１３日４/４をピークとして、一旦減ったが、３月上旬になり又増えてきて、３月中旬には季節型A型とほぼ同等になり、３月中旬以降は殆どB型優位となっていたが、３月中旬の流行のピーク（第１１週）を越えてからは、３月下旬になり下火になっていった。４月上旬より一旦再燃するかに見えたが、徐々に終焉していき、５月には殆ど０となっていった。






小児や十才代にも使用できる抗インフルエンザウイルス吸入薬には、新しい『イナビル』と以前からの『リレンザ』とがある。リレンザは１日２回で５日間の吸入が必要だが、イナビルは単回の吸入で済んでしまって便利である。ところが、昨年も散見されたが今年も「他院でイナビル処方されたが熱が下がらず効きません」との来院あり、『ハナメンボウ』（インフルエンザ抗原A/B迅速検査）を行うと陽性に出る。これはインフルエンザの二峰性発熱の予防効果（外部リンクのSAVE）（464KB）以外にも、単回吸入に問題があると思われる。理解力や学習力が小児の方が少なく、いくら吸入指導を行って吸入させても、へたすれば単回では充分吸入出来ていないことが考えられる。ある母親の話では、吸うことが理解できず吹いてしまったとのことであった。こういう場合、院内処方の当院では、『リレンザ』を処方して、指導ベテランの看護師さんが親子を交えて吸入指導を行っている。吸入に失敗すればアトがない『イナビル』より、２日間も吸入すれば慣熟して殆どが解熱している。もちろん５日間吸入の必要性については本人と親御さんに十分と説明している。これが、当院では『イナビル』を在庫していない理由である。ちなみに、イナビル単回分のほうがリレンザ５日分より高価である。

参考
中国での人への鳥インフルエンザA（H7N9）感染（外部リンク）による死亡が続いており、いつ「人人感染」が起こるか、動向が注目されている。海外における鳥インフルエンザA（H7N9）の発生の状況に鑑み、鳥インフルエンザA（H7N9）を指定感染症として定める等の政令（平成25年政令第129号）等が公布され、平成25年5月6日から施行されている。
これに伴い、文部科学省、学校保健安全法施行規則第十八条第二項により、鳥インフルエンザA（H7N9）が学校において予防すべき感染症の第一種の感染症とみなされることとなった。出席停止の期間の基準は「治癒するまで」となる旨、連絡及び周知依頼が日本医師会常任理事道永麻里氏より、平成２５年５月３１日にあった（地�U３１）。

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